年収2000万円の民泊会社員が教える物件の選び方
自分の住む物件と民泊物件の違い
自分の住む物件を探すときと、民泊物件を探すときでは、求めている条件が異なります。自分の住む物件では、なるべく築浅で駅近、風呂とトイレは別で、閑静な場所……といった条件を希望する人が多いでしょう。しかし、民泊物件では、このような条件は必ずしも必要ではありません。むしろ、観光客に人気のある場所にあり、広いスペースや設備が充実している物件の方が、民泊物件として成功する可能性が高くなります。
民泊物件の狙いどころ
民泊物件を探すときは、以下のような物件を狙うとよいでしょう。
- 駅近でアクセスが良好な物件
- 観光スポットや繁華街に近い物件
- 広いスペースと設備が充実している物件
- 個性的なデザインや内装が施された物件
民泊は、何年も住むわけではないので、条件はそこまで厳しく考えなくてよい
民泊は、観光客に人気のある場所にあり、清潔で快適に過ごせる場所を提供することが大切です。しかし、自分の住まいを探すときのように、条件を厳しく考えすぎる必要はありません。
例えば、外装が古めかしい物件でも、内装が清潔で快適であれば、観光客は気にしません。また、エレベーターがない、最寄り駅から徒歩15分ほどかかる、繁華街が近い、といった条件も、そこまで問題ではありません。
また、3点ユニットバスやバスタブなし物件についても、海外の人は湯船に入らずシャワーだけが基本なので、ゲストにソッポを向かれることもほぼありません。トイレが和式でも、上から簡易的な洋式便座をかぶせてセットできるような商品もあるので、リカバリーすることができます。ですから、自分の住まい探しなら難色を示したくなるような条件も、民泊ではネガティブに考えなくていいのです。
実は訳あり物件もあり?
民泊を始める一番のハードルは、集客が見込めるエリアで、手の届く範囲の家賃の物件を見つけることです。
民泊を始めるためには、初期費用が必要です。そのうち、家賃が占める割合は非常に高く、敷金・礼金・管理費なども加算されます。そのため、家賃をなるべく抑えられる物件を見つけることが重要です。
民泊ならではのワケあり物件は、家賃が安い傾向にあります。例えば、築年数が古い物件、駅から遠い物件、設備が整っていない物件などです。これらの物件は、一見すると魅力的に見えないかもしれませんが、民泊として成功する可能性は十分にあります。そのため、民泊を始める際には、ワケあり物件も視野に入れて物件探しをすることをオススメします。
民泊の部屋の広さ?
民泊の部屋の広さは、収容可能人数によって決まります。収容可能人数が多い部屋ほど、稼ぐことができます。ただし、部屋を広くすればするほど、初期費用も賃料も高くなります。
私は現在、35平方メートル以下の物件は新たにやらないと決めています。小さくても35平方メートル以上で4〜5人は泊まれるような部屋を作ります。
これは、小さい部屋ではビジネスホテルとの差別化が難しく、稼ぐことが難しいからです。ビジネスホテルは、民泊よりも設備が充実しており、価格も安いことが多いです。そのため、小さい部屋でビジネスホテルと同じ価格を設定しても、予約が取れる可能性は低いです。
また、小さい部屋では、収容可能人数が少ないため、稼げる金額も少なくなります。そのため、35平方メートル以上の部屋を借りて、4〜5人泊まれるようにすることで、収益を上げることができます。
ただし、これはあくまでも私個人の意見です。1軒目なら身の丈に合った金額で始めるのがいいと思いますし、20平方メートルぐらいの部屋で、ビジネスホテルにはない凝ったインテリアにして予約率を上げている方もいます。要は、小さい部屋なら、ビジネスホテルと競合しない工夫をすればいいのです。