日本政府観光局(JNTO)によると、2022年4月の訪日外国人旅行者数(推計値)は13万9500人となった。訪日客数が10万人を超えたのは2020年3月以来、2年ぶり。また、訪日客数が当月の出国日本人数(2022年4月:12万9200人)を超えるのは、2020年1月以来のこと。
政府は2022年3月1日以降、観光目的以外の新規入国や商用・就労目的短期滞在と長期滞在者の新規入国を一定の条件下で再開した。また、同3月14日からは1日の入国者総数を7000人めどに、同4月10日からは1万人めどに拡大しており、前月(6万6100人)や前々月(1万6719人)と比べて大幅な増加につながった。
ただし、コロナ以前の2019年同月比では95.2%減(2019年の実数:292万6685人)。観光目的の入国はまだ、引き続き認められていない。政府は観光目的の訪日客の受け入れ再開に向け、実証事業を5月中に実施することを公表しており、観光目的を含む本格的な新規入国の再開が待たれるところだ。
2022年4月の訪日客数を地域別でみると、多い順にベトナムが2万9800人、中国が2万2400人、インドネシアが1万1700人、フィリピンが8500人、韓国が7700人。
航空データOAG社によると、2022年4月に国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の実績合計は、便数が前年比1.4%増の3314便、座席数は3.4%増の81万5698席。微かながらも回復傾向がうかがえる。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。
記事元:https://www.travelvoice.jp/20220518-151248